VARは、サッカーには合わない

2022/12/05

Sports

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サッカーW杯が始まって2週間、日本がドイツとスペインの優勝経験国に勝つとの奇跡もあり、かなり盛り上がりを見せている。
始まる前は采配や人選で監督批判がすごかったが、今では壮大な手のひら返しが。まあ結果出されると言い返せませんわな。東京五輪の野球と同じ現象。

自分は正直以前ほどの熱はない。代表選手26人中22人が海外勢で、普段どんな活躍を見せているのか全然わからないので。平愛梨の旦那とか、鈴木愛理の彼氏とかはわかるけどw
まあでもアメリカ大会予選敗退の敗北感を味わっている者としては(何様のつもりかw)、日本が勝ちあがるのは非常に喜ばしいこと。目標ベスト8などとケチくさいこと言わず、出場するなら優勝を目標としてほしいところ。

さて、スペインに勝った日本だが、その2点目が特にヨーロッパ方面で結構物議を醸している。ゴールラインギリギリのボールを折り返してゴールしたからだ。報道ではボールが1㎜ほどゴールラインにかかっていたとのこと。
もちろんこんなことは肉眼で見ていてもわからない。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)なのか、ボールに埋め込まれたセンサーによる判定なのか、その辺は詳しくわからないが、いずれにしても、人間の審判が直接下した判定ではない。
これまでなら、ラインアウトと判断されてゴールは取り消しになっていた可能性が高いだろう。

ビデオ判定は、色々なスポーツで取り入れられている。その代表格はアメフト。NFLでは一時期使用されない時期もあったが、初導入から30年以上が経っている。野球もアメリカや日本で10年くらい前から導入されている。テニスやバレーボールでも限定的ではあるがラインインかアウトかの判定で使われている。

だったらサッカーでも導入しよう、となる流れになるのは必然だが、サッカーが先ほど挙げたアメフトや野球などと大きく違うところがある。それは、サッカーは"常に流れている"ことだ。

アメフトはすべてがセットプレー、野球もセットプレーとは言わないが基本的には単発の攻撃を繰り返すスタイル、テニスやバレーボールも得点の度にサーブからやり直す。
しかし、サッカーはセットプレーの場面はあるとしても、攻撃中も攻守の切り替え時も常に流れているスポーツだ。そこが他のスポーツとは違う、サッカーの魅力の1つと言ってもよいだろう。

ところが、ここにVARが入ると、せっかくの流れが崩れてしまう。今回のラインアウトかどうかの場合、一瞬で出た!出てない!の判定がされるのであれば問題ないが、あんなのに何分も待たされるのはさすがにどうかと。
さらに副作用として、アディショナルタイムがめちゃくちゃ長くなる。今回のW杯では、7分8分は当たり前になっている。大きなケガ人出たとかならわかるが、普通にやっててこれだ。もちろんVAR以外にも時間が追加されるパターンもあるのだが、VARの影響は大きいだろう。

正確なジャッジが公正さを生むのはわかるが、ジャッジを人間がやるからこそ面白いんじゃないかと。

実際、自分はこの体験を実際に経験している。10月に行われたルヴァンカップ決勝だ。
応援するセレッソ大阪が出場ということで、国立競技場に観に行った。このとき2回VARが行われたのだが、この待ち時間が非常に長かった。せっかく緊迫したプレーの連続だったのに、なんだこの間はと。
この体験談と意見は、ルヴァンカップの試合後すぐに書こうかと思ったのだが、VARの結果が応援していたセレッソに不利な結果ばかりだったので、ただの負け惜しみと思われてしまうな、と思ったので控えていた。
今回はVARで勝った側に立ったので、まあ意見してもいいかなと。

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